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住宅市場の現状とキッチン・浴室のトレンド【住宅トレンド特集2021-①】
2021.09.02
海外住宅市場トレンド
近年、新型コロナウイルス問題による、生活、経済、企業活動などあらゆる場面でニューノーマル(新しい生活様式)への対応が求められる流れとなっています。我々が生活する住宅においては、テレワークの普及による家で過ごす時間が長くなった結果で人々はもっと快適な家を作ることに関心を持ち始めたことや住宅を購入する際に広さを重視する人が増え、郊外の住宅需要も増加しています。これは日本だけではなく、海外のアメリカでも同じ傾向にあります。
アメリカの住宅は伝統的にSingle-familyと呼ばれる単独住宅の比重が大部分を占めていますが、20年コロナによって大きく打撃を受け、単独住宅の需要が郊外へと拡大しています。10年前と住宅の部屋数は差がないが、全体的に平均4坪程度(143ft2)が増加した面積で建築されています。ギリシャやドイツに比べて2倍以上の大きさであるアメリカ住宅の一般的な広さは約59坪(2,128ft2)です。小規模家具の比重が増加するにもかかわらず、新しく建てられる住宅のサイズが大きくなっているということは需要が住居空間を重要し、空間の機能を多様に活用するためのニーズが反映された為だと考えられます。
家で過ごす時間が長くなった為、人々はさらに快適な家を作ることに関心を持ち始めました。これにより大多数の産業がコロナによって停滞した一方、住宅補修市場の規模は20年4570億ドルで前年対比12.4%が増加しました。住宅持ち主の76%が最小1件以上の住宅補修を行いました。特に住宅の内部を工事した持ち主の25%がペイント塗り、16%は照明を追加するなど簡単な改善活動を中心にインテリアーブームが拡散しました。少ない費用で家の雰囲気を変えることができる特性の影響が大きいと分析されます。徐々に住宅補修の段階は施工が必要な領域まで拡がり、キッチン及び浴室に対する補修需要も増加するでしょう。
キッチントレンド
キッチンと浴室の設備は破損によって本来の機能を発揮することができない場合リフォームをする必要があります。災害のような特別な事情がない限り、住宅を建てられてから約16~20年が経てばキッチンと浴室にある棚、水栓、配管等の老朽化が急激に進み、故障の確率が高くなります。したがって、築年数を重ねた住宅はリフォーム対象の住宅と見られます。
インテリア専門家を対象に実施されたキッチンインテリアトレンドを見ると、L-字形のレイアウト及びデジタル器機の活用性強化のための空間が好まれ、また現代的スタイルのデザインと綺麗なホワイト系、石英素材のキッチンが今後のキッチンインテリアの主流になると回答しました。
キッチンレイアウト
L-字形キッチンは今後の3年間一番大衆的なレイアウトになると予想されます。多様な大きさとキッチンスタイルに非常に柔軟に適用することができて、人体工学的なキッチンデザインです。
キッチンスタイル
現代的な(Contemporary)スタイルに伝統的な(Traditional)要素が結合されたTransitionalスタイルで、家族が一緒に過ごす空間は、環境に優しい素材の人気が高くなるでしょう。
キッチンカラー
現代的なキッチンを具現するためにはホワイト、グレー、ベージュとブルーを活用した方が良いと回答しました。
浴室トレンド
全般的に浴室は使用者のニーズにあった空間をオーダーメードで再設計できる方向にトレンドが形成されています。壁解体を通じて空間を広げ、全般的にホワイト系のカラーが使われた浴室構造物を設置し、自分に合う快適なシャワー空間を構築しようとするニーズがみられました。
浴室レイアウト
浴室は、既存レイアウトに浴槽や壁を無くしてシャワー空間を広げることや、浴室をクローゼット空間と連結させたレイアウトがさらに人気が高まると予想されます。
浴室スタイル
綺麗で落ち着いた雰囲気の浴室デザインは、トレンディで新鮮さを感じます。デザイナーはあまり現代的ではないスタイルが人気を呼ぶと予想されます。